fumifumi談義~苺~

苺が美味しい季節になりました。最近はスーパーや果物屋さんに沢山の品種が並んでいて迷ってしまいます。

それもそのはず、イチゴの種類は世界中に250以上あるそうです。

イチゴの学名はフラガリア・アナナッサ(Fragraria×ananassa)。

バラ科の多年草で農学上では果物ではなく野菜に分類されます。ちなみにスイカやメロンも野菜の仲間です。

イチゴの語源は諸説ありますが、奈良時代の歴史書・日本書紀には「伊致寐姑(いちびこ)」、平安時代に編纂された漢和辞典・新撰字鏡には「一比古(いちびこ)」とあり、これが転じてイチゴになったと考えられます。

形が鮭の卵のイクラやスジコに似ているからという面白い説もありました。

「魚(いお)の血のある子のごとし」、魚の「い」、血の「ち」、子のごとしの「ご」をとって、「い・ち・ご」と命名されたそうです。

フレッシュ&フルーティで甘酸っぱいイチゴのイメージには程遠い名前の付け方ですね。

イチゴの歴史を紐解くと、農耕生活が始まる以前、採集生活をしていた頃にはすでに食べられていたようです。

野生のイチゴは実だけではなく葉や茎や根までまるごと食料になりました。

古代ローマ時代になると病気の治療に使われるようになります。

確かに、イチゴには身体に良い成分が豊富に含まれています。

広く知られているのはビタミンC。

骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成には必須の化合物です。

メラニンの生成を抑えて日焼け予防にもなり、風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きもあります。

がんや動脈硬化の予防、老化防止にもビタミンCの効果が期待されているそうです。

老化防止効果のことは昔の人も何となく知っていたようで、中世の頃には不老長寿の薬になると信じられていました。

18世紀に100歳まで生きた哲学者で詩人のフォントネル氏(1657~1757)が「長寿の秘訣はイチゴのおかげ」と断言していたそうです。

美貌を維持するために、1回の湯浴みに10kgのイチゴをつぶしてお風呂に入れていた女性もいます。

その女性は、スペインの銀行家で後の大蔵大臣となる父を持つテレーズ・カバリュス(1773~1835)。

彼女は15歳で王室財務卿のフォントネ侯爵と結婚、革命が起きたときにパリからボルドー地方に移り住み、侯爵と離婚。

その後、ボルドー地方で絶大な権力を持つ派遣議員のジャン・ランベルト・タリアン氏と再婚、また離婚。

そして、名門カラマン伯爵家の貴公子フランソワ氏と再々婚してから61歳で亡くなるまで、人生の半分をシメイという田舎の領地でのんびり暮らしたそうです。

でも私の興味は、テレーズの波乱万丈な人生ではなく10kgのイチゴを入れたお風呂の効果です。

スベスベ・ツヤツヤ、綺麗になれるのであれば1回くらい経験してみたい!

1パック約300gのイチゴを30パック以上準備して10kgか~。

いやいや、もったいなくてできません。

たったひと粒のイチゴをグラスに入れてシャンパンを注げば、素敵な飲み物「シャンパンベリー」に、5~6粒のイチゴにシロップを入れてシャンパンを注げばデザートにもなります。

イチゴとシャンパンの組み合わせはおしゃれですが、子供の頃の定番はイチゴと練乳でした。

練乳には、無糖練乳のエバミルクと加糖練乳のコンデンスミルクの2種類ありますが、イチゴにかけるのはもちろん加糖の甘い方。

練乳でより一層甘くなったイチゴはご馳走でした。

実は、この食べ方は理にかなっていて、イチゴの栄養を身体に吸収させるためには牛乳などの脂質が必要なのだそうです。イチゴを食べるときには乳製品を一緒にとると良さそうですね。

さて、充分大人になった私はシャンパンとイチゴとチーズで長寿のために栄養補給します!


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