オリンピックが開催されている南米のブラジル料理が気になります。
テレビでよく紹介されているブラジル料理は、ほとんど串刺しにされた肉、そう、シュラスコ!
ブラジル南部のカウボーイたちのバーベキューが起源で、焚火のような火で大串に刺した大きな肉を焼いてナイフで切り分けて食べる料理です。
赤ワインをガンガン飲みながら肉が食べた~い!という衝動に駆られます。
南米の国々、ペルー、メキシコ、コロンビア、ヴェネズエラ、アルゼンチン、チリなどはスペイン人による征服以来、多種多様な料理が大陸に発展しました。
南米料理にはスペインの影響が大いに見られますが、南米の中で唯一ポルトガル語を使うブラジルだけが、ポルトガルとアフリカと原住民のインディオの知恵が混合された、他の南米諸国とは異なる料理文化が形成されています。
1500年代の初め、ポルトガルから植民地開拓者がブラジルに定着したとき、国土のほとんどは熱帯樹林におおわれ孤立したインディオがわずかにいるだけでした。
その後、植民地初期にサトウキビ農園で働く奴隷として連れてこられたアフリカ人がブラジル料理に大いに影響を与えています。
ブラジルの気候は西アフリカとよく似ていて、アフリカの作物のバナナ、ココナッツ、芋などが良く育ちました。
アフリカの人々は作物の栽培に積極的に取り組み、なおかつ料理が大変上手だったそうです。
ブラジルに住むポルトガル人の女性は人数が少ないうえに気位が高く、台所はアフリカの人たちに任されていました。
料理人のほとんどは黒人女性で、確かな腕前で尊敬されていたそうです。
その証拠に「料理人の色は黒いほど料理がうまい」というアフリカ人をたたえる諺があるそうですよ。
以前、近所に住んでいたブラジルからお嫁に来たマルシアさんに教えていただいたソースが、意外とブラジルっぽい味がするのでよく作っています。
ちなみにマルシアさんのご両親は日本からのブラジル移民で日本人なのですが、マルシアさん自身は生まれも育ちもブラジルなのでポルトガル訛りの日本語を話します。
赤い唐辛子、たまねぎ、にんにくを細かくみじん切り、レモンをしぼって塩コショウで味付けしてから数時間なじませて、そのソースをゆでたり、焼いたりした肉にかけて食べます。
ブラジル料理のフェジョアーダ・コンプレタ(肉の盛り合わせ)のソースだそうです。
赤ワインでも白ワインでも個人的にはよく合うと思うのですが、辛さと酸味があるソースなので、赤ワインは渋みが少ないほうが良いかもしれません。
辛みは舌の味蕾が開いて辛さを増長さてしまうのですが、辛いのが大好きという人は渋い赤ワインで試してみてください。
オリンピックももう終盤、雰囲気だけでもブラジルで応援しているような気持ちになれるかもしれませんよ。