Fumifumi談義~ワインと薬味~

我が家の晩ゴハンにお酒はつきもの、月に1~2回は日本酒を、あとはほぼワインを飲みます。

日曜日の夜だけはワインを決めてから料理を作るのですが、日曜以外はチャチャッと普通のおかずを作り、その日の気分でワインを選びます。

日常のおかずは『枝豆、ナスの糠漬け、冷ややっこ、ポテトサラダ、豚肉の生姜焼き』こんな感じなのですが、食卓には必ず薬味的なものを準備します。

薬味といっても大げさなものではなく、しその葉、生姜、みょうが、小葱など一般的な香味野菜です。

実は最近、薬味と醤油や味噌などの調味料で変化するワインの味わいにハマっています。

食卓でチョイ足しをすることでワインの表情が様々に変化するのが面白くて、ついつい食べすぎ飲みすぎに!

ワインには合わないかなと思う食材がベストマッチになったときにはささやかな幸せを感じます。

「やくみ」は薬の味と書きます。

薬味になる野菜が生薬として使われていたことに関係があるようです。

薬味の効能は、食欲増進、食中毒の予防など。

そして香りとその成分で肉や魚などの素材の臭みを抑える効果もあります。

似た意味を持つ「加薬」は漢字で書くとピンときませんが、炊き込みご飯やウドンの具に使う「かやく」のことです。

本来は漢方薬の効果を高めるために補助的な薬を加えることをいい、主材料を引き立たせる副材料のことを指します。

加薬はご飯やウドンの美味しさを引きだす役目を担っています。

6月の初旬、山梨のワイナリー白百合醸造さんでブドウ畑の仕事をさせていただきました。
白百合醸造「春のワイン畑作業体験」
午前中の作業が終わると待ちに待った手作りランチをいただきます。

今回のテーマは和風のおかずとワインのマリアージュ。

甲州ワインと新商品「ル・モン」の白ワインと赤ワインを合わせました。

私が一番良いと思ったペアリングは、薬味に生姜を使った揚げたての厚揚げと「ル・モン」の赤。

生姜とお醤油が厚揚げとワインの組み合わせを引き立てました。

日常的なおかずとワインを特別な関係にしてくれる薬味はすばらしい「お仲人さん」です。

身近にある薬味とワインの美味しい組み合わせを探求しながら、日常の食卓をこれからも楽しみたいと思います。

厚揚げとル・モン


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