ニュージーランドは美しい自然の宝庫、治安が良くて、現地の人が優しくてフレンドリー。
これは勝手なイメージですが、私にとって好印象だらけのニュージーランドは訪問したい国のひとつです。
先月末にワインサロン フミエール主催でコヤマワインズのメーカーズディナーを開催してから、ますますニュージーランドに行きたいと思うようになりました。
日本とニュージーランドは共通点が多く、南北に長い島国で、北半球と南半球の違いはありますが緯度が大体同じ、四季があります。
ちなみに島国で四季がある国は日本とニュージーランド以外ではイギリス、アイルランド、アイスランドくらいだそうです。
国土はニュージーランドの方が若干小さく、日本全体の面積から北海道と四国を抜くとほぼ同じ面積になります。
なんと交通法規も日本と大体同じで車は左側通行。
数字の単位に関しても、アメリカなど多くの国では、重さはポンドやオンス、距離はインチ、フィート、ヤード、マイル、温度は摂氏ºCではなく華氏ºFを使用しますが、日本とニュージーランドは同じ単位を使うので、重さ、距離、温度を換算しなくてもいいわけです。
ワインに関しても、日本人醸造家の皆様がニュージーランドで大活躍、とても身近に感じられます。
ニュージーランドのワインの認知度が世界的に上がったのは、1980年代後半のソーヴィニヨン・ブランと1990年代のピノ・ノワールの登場からです。
日本ソムリエ協会の教本にも記載がありますが、ニュージーランドが急成長を遂げたのはワイン産業に遅れて参画した者の利点を生かし、先輩産地が積み上げてきた最新の情報や技術をそのまま活用したからです。
歴史を紐解くと、1960年代にドイツでの醸造技術革新を受けガイゼンハイム研究所のベッカー博士が交配品種ミュラー・トゥルガウを北島ギズボーンの地に導入したところから本格的なワイン造りが始まっています。
ところが、大量生産を前提としたワイン造りは、1980年代に行き詰まり、1986年に政府は1,000万ドルの資金を投じて、全栽培面積の25%あたる1,500ヘクタールの畑のブドウの樹を引き抜いてしまいました。
しかし、同時期にマールボロのクラウディ・ベイがソーヴィニヨン・ブランの生産を始め大成功を収めます。
その後、南島ではわずか5年で失われたブドウ畑の面積に相当する新しい土地が開拓され、大量生産の安価なワインではなく、高品質のワイン生産へと移行します。
マールボロの海洋性気候とセントラル・オタゴの大陸性気候の理想的な気候を合わせ持ち、現在99%以上のワインにスクリューキャップが使用されている、マーケットの最先端を行くワイン生産国ニュージーランド。
やはり、マウントフォード・ワイナリーのオーナーにもなったコヤマワインズの小山さんにお願いをして、ワインづくりのお手伝いをさせていただこうと思います!
来春はニュージーランドに行って参ります!