日本ソムリエ協会の呼称資格認定一次試験まで20日を切りました。
受験生は追い込みで大変な時期にきています。
毎年のことですが、受験対策講座の受講生の方から多く質問されることがあります。
それは「暗記方法」。
「一生懸命勉強しているのですが記憶が出来ません。簡単に暗記できる方法はありませんか?」
まだ試験日が何カ月も先で時間的に余裕があるときは、「自分に合った方法を探してくださいね。例えば・・・」と色々な方法を私なりにアドバイスしています。
ところが試験間近になってくると「勉強のストレスで体調を崩さないように注意してください」と、暗記方法の相談に乗るよりも受験生の心や身体が気になってしまいます。
でも少ない時間で効率良く暗記する方法があれば、試験日まで20日たらずですが、残りの日程で覚えきれていない箇所をできるかぎり暗記することができるかもしれません。
調べてみるとありました!これからでも実践できる方法が。
19世紀生まれのドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)氏の「忘却曲線」、人間の脳の「忘れるしくみ」を曲線で表したものです。
「忘却曲線」によると、人は何かを記憶しても20分後には42%、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%を忘れてしまうそうです。
頭が良いといわれている人と、勉強が苦手な人との差はなく、すべての人間は忘れてしまう動物。
たしかに嫌なことや悲しいことをずっと覚えていたら辛いですよね。
忘れてしまうことは悪いことばかりではなく良いことでもあるわけです。
でも一生懸命勉強したことは忘れたくありません。
記憶しても次の日には7割以上忘れてしまうのですが、できるだけ早く復習すると短時間で記憶がよみがえるそうです。
1日後の74%忘却と1ヵ月後の79%忘却では、ほぼ同じ%なのですが、1ヵ月以上後では知識ゼロから覚えなおさなければいけない状態になっています。
これは「再認可能忘却」と「完全忘却」といい、すぐに思い出せる状態の忘却と、完全に忘れている忘却があるからです。
覚えた直後に復習するのは数分間でも効果があり、そして1日後、1週間後、2週間後、1ヵ月後と何回かに分けて復習するのがもっとも効果的だそうです。
覚えたらすぐに復習!
これを実践することであやふやな記憶をしっかり自分のものにできそうです。
繰り返し、繰り返し、試験に必要な知識を少しでも増やしていきましょう。
受験生の皆さん、頑張って勉強してきた自分を信じて試験に臨んでくださいね。
今回のメルマガは日本ソムリエ協会の呼称資格認定一次試験を受験する皆様に、応援の気持ちを込めて書かせていただきました。