暑い日が続くと辛い料理がむしょうに食べたくなることがあります。
カレー、マーボー豆腐、担々麺。酸っぱくて辛い酸辣湯、トムヤムクンもいいな~。
夏の暑さと辛い食べ物は相性が良い?
個人差はありますが、辛いものを食べると汗をかきますよね。
これは辛味成分が人間の味覚、嗅覚、痛覚など様々な感覚や内臓の神経を刺激することにより起こる生理現象です。
小腸から吸収された辛い成分が血流に乗って中枢神経を刺激すると、脳内からアドレナリンが出て身体を動かしたときと同じような状態になり発汗が始まります。
汗が出ると身体の表面温度が一時的に下がり、結果的に涼しさを得る事ができるのだそうです。
その他、体温上昇で発汗が促され新陳代謝が上がることで食欲が増進され、体内に栄養素が無駄無く吸収される効果もあるとか。
しかし、辛いものは大量に摂取すると逆に胃の粘膜を刺激して損傷してしまう事もあるので要注意です。
内閣府の審議会等で食品安全基本法に基づいて食品安全行政を行う機関・食品安全委員会によると辛み成分のカプサイシンの成人摂取量は上限があるようです。
カプサイシンの摂取量は、体重1kg当たり一日5mg。
例えば50kgの人であれば250mgです。
辛い食材代表のトウガラシにどの程度のカプサイシンが含まれているのかを調べてみましたが数値が様々でした。
とりあえず農林水産省のホームページにカプサイシンの記述がありましたので参考にします。
トウガラシには多くの品種があり、含まれるカプサイシンの量は品種によって異なるそうです。
栽培地や天気、収穫した時期などでも含有量が変わります。
一般的には、日本で販売されているトウガラシの一種の鷹の爪 1本(平均重量約 1g)には、約 1mgのカプサイシンが含まれているそうです。
え~、体重50kgの人は一日250本食べても良いということ?
調べていくと、摂取許容量のADI(Acceptable Daily Intake)という「人がある物質を毎日一生涯にわたって摂取しても健康に悪影響がないと判断される量」が決まっているそうです。
計算式がありそれに基づいて数値を計算すると、カプサイシンのADIは 0.083mg/kgになりました。
体重 50kgの人で1日 4.15mg、鷹の爪では 4本ちょっと。
鷹の爪はわかりにくいので、タバスコに換算してみると 60mlボトル約1/4本になります。
1日1/4本のタバスコを使う人はかなりの辛い物好きな人ですよね。
カプサイシンのことを調べていたら辛いカレーが食べたくなりました!
今日は辛~いカレーと冷え冷えのちょっと甘いスパークリングワインにしようかな?
味蕾に刺激を与える辛い料理にはちょっと甘めのワインがオススメですよ!
あっ、お水も飲んでくださいね!