餃子100個食べたら無料!
一年中やっているイベントにいつも心惹かれる地元の居酒屋さん。
過去に椀子そばを100杯、生牡蠣50個を完食した経験があります。
餃子100個くらいなら食べられるはずと自信満々なのですが、思い立ってからもう3年も経ってしまいました。
今年こそは餃子100個に挑戦したいと思っています。
熱々の餃子と冷えたビールは最高の組み合わせですが、その時はワインを飲もうと心に決めています。
餃子とワイン、実は大好きなペアリングなんです。
昨年末、友人から紹介された餃子専門店でワイン会を開催しました。
赤坂駅の近くにあるレストラン「GYOZA IT.」、味の素冷凍食品が運営する期間限定の餃子専門店です。
なにわのひとくち揚げ餃子、パクチー餃子、ワインに合うカモ餃子、ゴルゴンゾーラはちみつがけ餃子、メキシカン餃子、餃子とアボカドのグラタンなど、ワインのおつまみにピッタリな餃子が沢山あります。
トリュフ塩をつけたり、香味野菜をのせたり、楽しい食べ方も色々。
刻んだ肉と野菜を小麦粉の皮で包んだシンプルな食べ物「餃子」は、中国から日本へと伝わり、日本の食文化に根付きました。
ただひとつ違うのは、本場中国では水餃子や蒸し餃子が一般的で、メニューに焼き餃子を載せているお店が少ないことです。
中国にも「鍋貼(グゥオ・ティエ)」と呼ばれる焼き餃子があるそうですが、もともとは皮や餡が余った時に作る、いわゆるリメイク料理。焼き餃子は残り物、温め直したものというイメージが強く印象が良くないそうです。
それではなぜ、日本では焼き餃子がメジャーになったのでしょうか?
余談ですが、日本で初めて餃子を食べたのは、水戸黄門としてお馴染みの徳川光圀だったという記録が残っているそうです。
ただし、日本の餃子の歴史はそこから始まったわけではありません。
餃子が日本で広まったのは第二次世界大戦以後になります。
旧満州の大連から中国人の妻を伴って引き揚げてきた日本人が、餃子のお店を出したのがきっかけとなりました。
当時、水餃子と焼き餃子の両方を販売しましたが、日本人には焼き餃子が好まれたそうです。
香ばしく焼けた熱々の餃子に、醤油と酢とラー油のタレをたっぷり付けて白いご飯と一緒に!
人気になる理由がわかりますよね。
中国では餃子は主食ですが、日本では副菜として発展しました。
食べ方こそ違いますが、中国でも日本でも餃子の形は同じです。
小麦粉で作った丸い皮に餡を入れて半分に折り、ヒダを複数つけて膨らみを持たせた三日月形。
ヒダを作ると伸縮性が生まれるので、加熱して膨らんだときに破裂防止になるそうです。
皮の中に閉じ込められた肉汁がこぼれないようにするための工夫です。
もうひとつ、餃子の形には大切な意味が込められています。
清の時代、「馬蹄形」と呼ばれた銀塊(重さ約1,800グラム)が巨額の取引の際に使用されました。その立体的な形をした貨幣に似せるために、ヒダをとって巾着のような形にしました。
お金は中国では縁起物、餃子は大晦日に仕込んで春節(旧正月)の深夜0時に食べると金運が上がる食べ物と信じられているそうです。
餃子の字を分解すると「食」「交」「子」、年と年が交わる深夜の子の刻に食べるというのが漢字の由来になっていることがわかります。
餃子は、子供の頃に父と母と一緒に手作りをした思い出のおかずですが、最近はもっぱら冷凍餃子に頼っています。
油も水もいらず、仕上がりにパリパリの羽までついてしまう冷凍餃子は、素晴らしい進化を遂げた日本式餃子。
でも今年は手作りにも挑戦してみようと思います!
そして、餃子100個完食したらメルマガでご報告させていただきます。