最初は3日坊主になってしまうかも?と思っていたのですが、今も定期的にバレエ鑑賞を楽しんでいます。
バレエを習ったことはありません。知識もゼロです。
ところが最近、ロマンティック・バレエとかクラシック・バレエとか、著名な作曲家や振付家、プリンシパルやソリストの有名なバレエダンサーなど、ほんの少しだけわかるようになってきました。
自画自賛ですが、何事も「継続は力なり」ですね。
バレエの歴史にも興味があり調べてみました。
ルネサンス期(14世紀~16世紀)、イタリアの宮廷内で貴族たちが美しく踊るバロ(Ballo)というダンスがバレエの起源といわれています。
バロは優雅にゆったりと歩くような速度で、館の広間の床に図を描くように動く踊りです。
そこに歌や音楽が加わったものをバレット(Balletto)、後にバレッティ(Balletti)と呼ぶようになりました。
イタリア生まれのバレッティはメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシス(1519-1589年)によってフランスに持ち込まれます。
その後、太陽王・ルイ14世によりバレエ(Ballet)として進化を遂げました。
カトリーヌ・ド・メディシスは、14歳の時にオルレアン公(後のフランス国王アンリ二世)と結婚をしてフランスへ移り住みます。
この当時のフランスは文化レベルが低い国でした。
そこで、カトリーヌはイタリアの華やかな文化と一緒にお嫁入りをしたのです。
フランス宮廷に料理人や料理器具を持ち込んだことで、イタリア料理がフランス料理として発展をしました。
カトリーヌはフランスにおける衣食住にまつわる文化を飛躍的に高め多大なる影響を与えた女性です。
この結婚にはワインに関する逸話もあります。
婚礼の時に提供された美味しい料理のお礼にボルドー地方のワインがメディチ家にプレゼントされたそうです。
メディチ家の人々はこのワインを大層気に入り、別荘のあるカルミニャーノ村産のワインにボルドー系品種のカベルネ・ソーヴィニヨンなどを混ぜるように命じたとか。
そして時は流れ、フランスのバレエは「太陽王」ルイ14世(1638~1715年)とともに向上します。
ルイ14世は、幼い頃から音楽とバレエの教育を受け、これらを自分の権力を誇示する道具にしました。
得意の歌やバレエを披露する際に「太陽神アポロン」を演じたことで「太陽王」というニックネームがついたそうです。
さて、バレエダンサーといえば体調や体重の管理は必須。
ところがバレエをこよなく愛したルイ14世は想像を絶する大食漢。
毎日毎日、朝昼晩と豪華な食事とワインを楽しんだ結果、痛風になってしまいました。
侍医ファゴンは「ブルゴーニュ地方の古酒の赤ワインをお飲みください」とルイ14世にアドバイスしたそうです。
痛風にワイン?調べてみると、厚生労働省委託事業の公益財団法人日本医療機能評価機構の記事に「ビールやスピリッツは痛風発症リスクがそれぞれ1.5倍、1.2倍高かったが,ワインでは関係は認められなかった」という記載がありました。
ただし、たとえワインであってもお酒の飲みすぎは要注意です。
イタリアからフランスに輿入れしたカトリーヌ・ド・メディシスも、70年以上フランス国王として君臨したルイ14世も、美味しいものとバレエが大好きだったのですね。
ワインとは全く関係のない趣味として始めたバレエ鑑賞ですが、どこかで必ずワインと繋がってしまいます。
バレエ会場のホワイエ(ロビー)で休憩時間に飲むのもやっぱりワイン!
私とワインは一生の友達です!