トランプ大統領夫妻が令和改元初の国賓として5月25日から28日まで日本に滞在されました。
アメリカ大統領が国賓として来日するのは2014年4月のオバマ氏以来です。
27日、トランプ大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐会が招待客165人出席のもと開催されました。
宮中晩餐会はフランス料理にフランスワインが定番だそうです。ワインは宮内庁が常時保管している約3,000本の中から選ばれます。
宮中晩餐会のメニューは以下の通りでした。
<料理>
清羹
平目牛酪焼
牛背肉焙焼
サラダ
アイスクリーム(富士山型)
果物
<ワイン>
ピュリニー・モンラッシェ 2002年
シャトー・ラフィット・ロートシルト 1996年
モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン 1999年
食前酒はシェリー、食中酒に白ワインと赤ワインそして日本酒、乾杯とデザート用にシャンパン、食後酒はブランデーのコニャック、オレンジのリキュール・コアントロー、同じくリキュールのペパーミント、ウイスキーはバランタイン30年が準備されました。
飲み物もフルコースです。
清羹(すまし)はコンソメスープのことで人参やほうれん草などの野菜が入ったもの。
魚料理は平目牛酪焼(ひらめぎゅうらくやき)。
牛酪はバターのことで平目のムニエルです。
肉料理は牛背肉焙焼(ぎゅうせにくばいしょう)。
柔らかく細かい肉質でサシも適度に入った牛の背肉のステーキ。
牛肉は一般的なフランス料理では珍しくはありませんが、晩餐会や国内外の賓客をもてなす皇室行事の時はほぼ羊肉が使われます。
羊肉は宗教上の理由で食べられないなどの制限が最も少ない肉だからです。
ちなみにオバマ元大統領来日時も「羊モモ肉の蒸し焼き」でした。
トランプ大統領が大の牛肉好きということを配慮されての「おもてなし」だったのですね。
さて、料理とワインのペアリングが気になるところですが、トランプ大統領は「アルコールは飲むな」というお兄様の遺言を守りお酒は飲まれないとのこと。
17年経過のピュリニー・モンラッシェ、23年経過のシャトー・ラフィット・ロートシルトはどんな香りと味だったのでしょう?
きっと料理とのペアリングは究極だったに違いありません。