3月1日は豚の日です。
2月22日は「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせで猫の日だというのはわかるのですが、豚の日は?
1972年にアメリカ・テキサス州在住の姉妹がお祝いしたことがきっかけで、最も利口で役に立つ家畜の豚へ感謝の気持ちを込める記念日に制定されました。
豚はアメリカだけではなく、幸運を運ぶ動物として世界中の人気者です。特に中国では豚は富の象徴といわれ、まるまると太った豚の夢を見ると財運が上がるという言い伝えもあるそうです。
そういえば小学生の頃、陶器の豚の貯金箱を持っていました。ピンクの花柄が付いた小豚ちゃんにおこづかいの残りをセッセッと貯金した記憶があります。
豚の貯金箱はてっきり日本や中国にしかないものだと思っていたのですが、調べてみるとイギリスで誕生したものでした。
14世紀、イギリスではピッグ(pygg)というオレンジ色の粘土で作られた壺のようなものにコインをためるという習慣がありました。
ある時、コインを入れる粘土の壺を依頼された職人さんが、粘土=ピッグ(pygg)と豚=ピッグ(pig)を間違えて豚の貯金箱を作ってしまったそうです。
豚は富の象徴なので間違えてラッキーだったのかもしれませんね。
富の象徴、そして幸運を運ぶ豚は、時には残念な結果を招くことも。
昔々のフランス・ロレーヌ地方におもしろいお話があります。
男性が女性に結婚を申し込んだ時の返事は、豚の部位で決まるという風習がありました。
イエスの時は豚足に月桂樹の枝とリボンを添えて、ノーの時は豚尾に小さいキュウリを添えて、男性に渡したそうです。
なぜ、豚の足と尾なのかは私の勝手な想像ですが、足は地に着いているので安定した生活が望めることから幸せになれる、クルリンと丸くなったシッポは家畜化により筋力がなくなったのが原因らしいので力不足ということなのかもしれません。
さて、最近ユニークな名前の豚と出会いました。
千葉県成田市のお隣、香取神社で有名な香取市にある「恋する豚研究所」で飼育されている「恋する豚」です。
豚に恋をしてしまうくらい美味しい、というのではなく、恋をしている豚は幸せで健やかに育ち美味しい豚になるという意味で命名されたそうです。
品種は一般的な三元豚で、遺伝的なものは全く関係なく、環境にこだわった飼育方法で育てられています。
恋する豚の加工品、ソーセージ、ハム、ベーコンなどが我が家のお気に入りです。
今日は豚の日。
豚に感謝しつつ、ソーセージをアルザス風シュークルートにして食べようと思います。
もちろんペアリングのワインはアルザス・リースリング!